特集 ホスピタリストのための栄養療法
Part 3 入院編:急性期からの栄養療法各論
12.肝疾患の栄養療法—肝臓は代謝栄養の舞台:いかにリアルな栄養療法を行うか
宮垣 亜紀
1
Aki MIYAGAKI
1
1公立豊岡病院組合立豊岡病院 消化器科
pp.711-720
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901191
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肝硬変では,病期進行に伴い低栄養・サルコペニアの合併が増加し,これらの存在は予後不良因子である。非アルコール性脂肪肝炎については栄養療法が治療の主軸になる。肝疾患における栄養療法は,治療や予後改善につながり,さらには患者のQOLを支えるうえでも重要なテーマである。
一方で,栄養療法の目標は到底叶わない机上の空論のように思えてしまうかもしれない。また,海外ベースのエビデンスが多く,すべてが目の前の患者に適応できるわけではないだろうが,本稿では日本と欧州のガイドラインを中心に,なるべく実践的に解説する。
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