Japanese
English
特集 外科臨床における病態別栄養
炎症性腸疾患の栄養管理
Inflammatory bowel disease
馬場 正三
1
,
青木 克憲
1
,
水谷 謙二
1
Shozo BABA
1
,
Katsunori AOKI
1
,
Kenji MIZUTANI
1
1浜松医科大学第2外科
pp.653-659
発行日 1989年5月20日
Published Date 1989/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210357
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栄養療法は経静脈栄養と経腸栄養があるが,炎症性腸疾患の場合,長期にわたる栄養管理が必要な症例があり,本稿では主にCrohn病の栄養管理,特に経腸栄養についてその有用性と問題点を述べた.炎症性腸疾患の低栄養状態を来す要因を潰瘍性大腸炎,Crohn病について病態より考察し,栄養療法の位置づけを述べた.各種栄養剤の特徴を分析し実施の際の留意点をあげ,必須脂肪酸欠乏症や微量元素欠乏の予防法について記述した.自験例を中心に瘻孔,成長障害,狭窄,穿孔,短腸症候群,硬化性胆管炎などの合併症に対する成分栄養療法について述べた.
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