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1. Metoprolol for the prevention of acute exacerbations of COPD. N Engl J Med 2019;381:2304-14.PMID:31633896
[研究デザイン]
二重盲検プラセボ対照RCT(2つの試験から患者の組み入れを計画的に行った)
[背景・目的]
中等症から重症のCOPD患者において,観察研究ではβ遮断薬は急性増悪と死亡を減少させると報告されているが,無作為化試験では証明されていない。COPD急性増悪の高リスク患者において,メトプロロールによりプラセボと比較して,肺機能における副次的作用なく急性増悪のリスクが減少するかどうかを検証する。
[対象]
40〜85歳のCOPDと臨床的に診断され,GOLD分類による中等度の気流制限〔気管支拡張薬投与後の対標準1秒量(%FEV1)<80%,1秒率(FEV1%)<0.70〕を有する次のリスクのうち1つでも満たす急性増悪高リスク患者:①1年以内の全身副腎皮質ステロイドと抗菌薬の併用,②1年以内の急性増悪による救急外来の受診または入院歴,③COPDの治療のために在宅酸素療法を処方されている。さらに次の組み入れ基準を満たす:安静時の心拍数65〜120bpm,安静時の収縮期血圧100mmHg以上(米国26施設,2016年3月〜2019年3月)
[介入・方法]
メトプロロール群(50mg内服から開始し42日後以降に心拍数,収縮期血圧,FEV1により調整)とプラセボ群に1:1に無作為に割り付けた(隠蔽化あり,患者-治療者盲検)。
[プライマリアウトカム]
治療期間(メトプロロールの用量に応じて336〜350日)における治療開始から初回のCOPD急性増悪までの期間の中央値(ITT解析)
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