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1.Trial of pimavanserin in dementia-related psychosis. N Engl J Med 2021;385:309-19. PMID:34289275
[研究デザイン]
第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照RCT
[背景・目的]
神経変性疾患による認知症患者は,認知症関連精神症状をきたす。さまざまな原因による認知症患者の精神病において,5-HT2A受容体逆作動薬/拮抗薬であるpimavanserinの効果はわかっていない。pimavanserin内服により治療効果が得られたParkinson病(PD)またはAlzheimer病(AD)などによる認知症患者の精神症状において,pimavanserin継続のプラセボと比較した有効性(認知症関連精神症状の再発予防効果)と安全性について評価する。
[対象]
米国国立老化研究所・Alzheimer協会の認知症基準を満たし,次の①〜⑤を満たす50〜90歳[①次のうち1つ以上を満たす:PDによる認知症,Lewy小体型認知症,ADの疑いまたは確定診断,前頭側頭型認知症,血管性認知症,②MMSE 6〜24点,③2か月以上精神症状が持続,④ケアする介護者が患者の症状を信頼性高く報告できる,⑤幻覚・妄想陽性症状評価尺度(SAPS-H+D)10点以上または臨床全般印象度重症度スコア(CGI-S)4点以上](北米,西欧,南米の101施設,2017年8月〜2019年10月)
[介入・方法]
12週間のオープンラベル期間に患者はpimavanserin 34mgの1日1回投与を開始。副作用に応じて1〜4週に20mgの1日1回投与への減量が可能とし,その後は固定量とした。事前に設定した治療反応性の基準を満たした患者は,pimavanserinの内服を継続するpimavanserin群とプラセボへ変更するプラセボ群に,1:1に無作為に割り付けた。
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