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ホスピタリストが押さえておくべき20論文をセレクト
官澤 洋平
1
,
石丸 直人
1
1愛仁会明石医療センター 総合内科
pp.370-377
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901035
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1.Association between use of a flying intervention team vs patient interhospital transfer and time to endovascular thrombectomy among patients with acute ischemic stroke in nonurban Germany. JAMA 2022;327:1795-805. PMID:35510389
[研究デザイン]
非無作為化比較試験(週ごとに2つのシステムを交代して比較検証)
[背景・目的]
急性虚血性脳梗塞に対する血管内治療(EVT)の効果は時間に強く依存し,遠隔地域の患者に広めていくには課題がある。急性虚血性脳卒中患者において,フライト介入チームシステムの従来の病院間患者搬送と比較したEVT治療の遅延,手技の実現性,有害事象,臨床効果について検証する。
[対象]
EVTが必要と判断された急性虚血性脳卒中患者(ドイツ郊外の遠隔脳卒中ネットワークの13施設,2018年2月1日〜2019年10月24日)
[介入・方法]
フライト介入チームによるシステムと病院間患者搬送を行う従来のシステムを1週間ごとに交代で行い,各システムの治療を受けた患者(フライトチーム群,病院間搬送群)を比較した。フライト介入チーム:郊外にある13の一次脳卒中センターに搬送後,EVTが必要であればミュンヘンのヘリコプター基地から脳卒中治療チームを患者の搬送先に派遣し治療を行う。
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