徹底分析シリーズ open TCI:PK-PD学ぶなら今でしょ
日本仕様のレミフェンタニルTCIの動作と注意点―薬剤添付文書との微妙な関係
内田 整
1,2
Osamu UCHIDA
1,2
1大阪大学大学院医学系研究科 麻酔・集中治療医学講座
2現 大阪府済生会千里病院 麻酔科
pp.1068-1071
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101965
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Open TCIが導入されると,プロポフォール以外のさまざまな薬物でも,標的濃度調節持続静注target controlled infusion(TCI)の応用が期待される。また,open TCI対応のシリンジポンプには,血中濃度を目標とするTCIに加えて,効果部位濃度を目標として投与速度を制御するTCIも実装される。Open TCIで応用が最も期待されるレミフェンタニルについて,血中濃度TCIと効果部位濃度TCIのそれぞれの動作と濃度の経時的変化を,TCIを使用しない投与方法(持続投与速度の調節)との比較により解説する。
また,認可が想定されるopen TCIの対象はシリンジポンプであるため,日本国内でopen TCIを行う場合は,使用する薬剤の添付文書に準拠しなければならない。そこで,後半ではレミフェンタニル製剤(アルチバⓇ)の添付文書の制限が,open TCIの動作や効果の調節にどの程度影響するかを検証する。
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