徹底分析シリーズ 麻酔科的緩和医療
脊髄内オピオイドの生理学・薬理学的特徴―詳しい鎮痛作用機序はわかっていないが,鍵を握るのは脊髄後角のμ受容体
酒井 寛泰
1
,
成田 年
1
Hiroyasu SAKAI
1
,
Minoru NARITA
1
1星薬科大学 薬理学教室
pp.810-813
発行日 2012年8月1日
Published Date 2012/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101597
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オピオイドopioidとは,中枢神経や末梢神経に存在する特異的受容体(オピオイド受容体)への結合を介して,モルヒネに類似する作用を発現する物質の総称である。植物由来の天然のオピオイド,合成・半合成のオピオイド,体内で産生される内因性オピオイド(エンケファリン,ダイノルフィン,β-エンドルフィン)がある。
オピオイドは,術中の痛み,術後痛,外傷痛,がん性痛,神経障害性疼痛などにみられる,長期間続く慢性痛に対する鎮痛薬として用いられている。
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