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あとがき
三村 將
pp.860
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.188160960780070860
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本号の特集は虫明 元先生企画による「大脳皮質-視床の機能連関」である。ラインナップされた11本の論文はいずれもよくまとまっていて,読みごたえがあった。感心したのは,基礎と臨床,動物とヒト,脳の構造と機能,基礎的な神経作用から高次脳機能といったさまざまな領域が網羅されており,さらにこれまであまり触れられてこられなかった新たな視点の内容も含まれていた点である。本企画のフォーカスは視床と大脳(一部は小脳)皮質との神経回路にあるが,専門家でもなかなか理解が難しいところをわかりやすく解説するのは苦労も多かったことと思う。私は以前,2015年の本誌67巻12号で「視床と高次脳機能」という特集を組んだことがあった。もう10年以上も前のことである。このときの私の立場は,文字通り視床と注意・記憶・言語・情動といった高次脳機能との関連を,特に損傷例から通覧するということだった。特集としても5本の論文に限定されていて,基礎領域と呼べるのは井出 智先生らの「視床の構造」のみであった。このときの特集から考えると,本号の特集は幅が広く,また新たな知見が盛り込まれていると感じた。

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