連載 問題事例に看護コンサルテーション!・1【新連載】
放置された「クレーマー患者のSOS」―患者への甘えと依存
松下 年子
1,2,3
1横浜市立大学大学院医学研究科・医学部看護学科
2日本アディクション看護学会
3日本高齢者虐待防止学会
pp.206-211
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
コンサルテーションという言葉が看護の世界でしばしば使われるようになったのは,比較的最近のことである。それまでも現場で悩む看護師が,他者や専門家に「相談する」「助言を求める」「指導を得る」ことはたびたびあったはずだが,それらをあえてコンサルテーションと表現して認識することはなかった。コンサルテーションと似て非なる言葉としてアドバイス,スーパービジョン,コーチング,カウンセリングなどもあるが,看護臨床においてなぜ,今,コンサルテーションなのだろうか。臨床の場が複雑化し,対処困難な事例が増えていること,それゆえに専門家による客観的・教育的観点をもった,契約にもとづいた相談・助言が切実に求められているということであろう。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.