連載 自分をリーダーに育てる・3
リーダーは自問自答により信念を見出す
坂本 すが
1
1公益社団法人日本看護協会
pp.213
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102718
- 有料閲覧
- 文献概要
今に至るまで,私は「リーダーとはどうあるべきか」を自分自身に問い続けてきた。そして導き出されたのは,単に世間で評価されるリーダー像を模索するのではなく,荒波の押し寄せる環境にもまれながら,課題解決に向けた自問自答を繰り返し,信念を見出すことが大事だということだ。「周囲の多くの人々とともに協調,協働することを前提として,課題をどのように解決していくか考え続けること」。これこそが,自分をリーダーに育てる条件のひとつと言えよう。
看護職は,臨床現場で「この患者をなんとかしたい」とひたむきに思っている。患者の安全安楽の術を誠実に考え続けることで,ふとした拍子に,「この場合の最善のケアがわかった!」という気づきがもたらされたことを,多くの読者が経験しているのではないだろうか。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.