特別記事
大学院における保健師基礎教育で学生が獲得する保健師リーダーの“資質能力”
大森 純子
1
,
竹田 香織
1
,
田口 敦子
1
,
津野 陽子
1
,
松永 篤志
1
,
中野 久美子
1
1東北大学大学院医学系研究科
pp.942-948
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201307
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保健師リーダーの“資質能力”を育てる挑戦
ここ数年,全国各地で保健師基礎教育課程の大学院化が進み,助産師に続き,保健師も高度専門職業人養成の変革期に入った。保健師を志す学生は,大学院博士前期課程(修士課程)でその国家資格の取得を目指す選択ができるようになった。大学院博士前期課程では,保健師国家試験受験資格を得ると同時に,修士の学位を取得できる。このことは,保健師は保健医療の協働職種である医師や歯科医師,薬剤師と同じ教育年限をもって,社会の多様なニーズに応える実践力を備えた職種となったことを意味する。
東北大学大学院医学系研究科では,東日本大震災の経験に基づき,地域社会の状況に応じてリーダーシップを発揮できる保健師を育成するため,2014(平成26)年4月から修士課程で,保健師養成コース(国家試験受験資格取得コース,リカレント〔保健師免許保有者向〕コース)を開始した。国家試験資格取得コースには,2016(平成28)年4月から毎年5〜6名を迎え,2019(平成31)年度は4期生が入学した。
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