連載 看護教育における授業設計・1【新連載】
看護教員養成課程と授業設計
佐藤 みつ子
1
,
宇佐美 千恵子
1
,
青木 康子
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.246-249
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900201
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はじめに
教育における授業は,教師にとって最も重要な教育活動のひとつである.それは,看護教育においても同様である.教師は,授業をとおして学生に看護をする上で必要な専門知識,技術を習得させ,看護婦としての態度を育成する.また授業は,教師自身の教育観,看護観,人間観が反映される場である一方,学生から教師が評価される場でもある.授業をよりよいものにするために,すべての教師は指導案をいかに立てたらよいか,実践をいかにしたらよいかなど,日々検討を重ね努力しているにちがいない.
一般の教育界においては,授業研究のひとつとして,指導案の研究が盛んに行なわれている.特に中等教育では,各教科ごとに「○○科」指導案づくりの上達法,フローチャートによる指導案,発間・指示を入れた指導案など,指導案作成そのものに関する研究が多くみられる.子どもを燃えさせる発問,楽しい授業づくり,子どもを動かす授業など,教育方法に関するものや教育技術の法則化に向けての検討など,授業に関する新たな挑戦がなされ発表されている.また高等教育においては,現代の学生気質を考慮した教授・学習方法の開発の研究がなされている.
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