特集 授業設計再入門
日々振り返るべき授業設計の原点
佐藤 みつ子
1
1了徳寺大学健康科学部看護学科
pp.252-258
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102356
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今まで携わってきた看護教員養成と「授業設計」の位置づけ
筆者は,東京都立医療技術短期大学看護教員養成講座(以下,講座)に,開設準備から十数年携わっていた。着任時は,旧厚生省や文部省,都道府県主催,日本看護協会が主催する6か月の看護教員養成講習会が中心で1か年の教員養成課程は少なかった。しかも,6か月の場合,旧厚生省から教育内容が示されていたが,1か年の場合はそれぞれの養成機関が独自のカリキュラムで実施しているのが特徴であった。そこで,旧厚生省の教育内容に準拠しながらも,受講後,看護教員や実習指導者として活躍する受講生が,これまでの看護経験を活かして,看護教員(実習指導者も含む)として必要な専門的な知識や技術,看護専門職業人としてモデルとなる態度を身につけられるようにしてきた。講座における教育目的や目標を表1に示す。
カリキュラムは,「一般教育科目」「教職科目」「専門科目」の3つに柱立てし各学科目を設定した。特に,専門科目とその進度は,看護理論の考察を導入として自己の看護観を確認したうえで,看護教育に必要な基礎的知識,技術を学び,さらに看護教育実習や看護教育論,看護教育研究を通じて,自己の看護教育観が明らかにできるよう編成した。
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