増大号特集 「読む,書く,話す」で,教育力の充実を
「話す」能力向上のためにも,「読む」「書く」力の充実を
戸田山 和久
1
1名古屋大学情報科学研究科
pp.588-593
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200795
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「読む」「書く」をコミュニケーションの手段としてとらえる
「読む,書く,話す」に「聞く」を加えて,その能力の向上について述べる前に申し上げたいことがあります。これらのうち,コミュニケーションの手段というと,一般に「話す」「聞く」だと考えられていますが,「読む」「書く」も実はコミュニケーションの1つの手段だということです。
「読む」「書く」「話す」「聞く」をマトリクスにすると,1つの軸は,英語教育で言うパーセプション(情報を受け取る側)の「聞く」と「読む」,プロダクション(情報を送る側)の「書く」と「話す」がありますが,もう1つの軸には「読む」と「書く」,「聞く」と「話す」があります(図)。
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