特集 キャリアを支援する赤十字看護専門学校教員ラダー
評価をしてきた立場から─仲間たちを認め,自らも学ぶ機会に
満間 信江
1
,
高岸 壽美
2
,
小松 智子
3
1富山赤十字看護専門学校
2和歌山赤十字看護専門学校
3京都第一赤十字看護専門学校
pp.112-123
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200686
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レベルⅠ・Ⅱ 評価者として
「評価会」を中心に
満間信江 富山赤十字看護専門学校
キャリア開発ラダーとのかかわり
私は10年間富山赤十字病院で勤務し,その後専任教師として母校の富山赤十字看護専門学校(以下,学校)で看護基礎教育に携わることになった。看護師として生意気盛りの時期に学校に異動し学生とじっくりかかわることによって,学生が育つ楽しみを味わうことができた。また人を育む責任や重要性を実感するとともに,看護を基礎に立ち返って学び,視野を拡げることもできた。そうして自分なりに成長を感じながら10年が過ぎた2001(平成13)年,再び病院に戻った。久しぶりの臨床実践現場で支えとなったのは,頼もしく成長している教え子達であった。
2006(平成18)年に全国の赤十字病院に「看護実践能力向上のためのキャリア開発ラダー」が導入され,病棟師長をしていた私は,自病院での普及を図る役割を任された。申請が進むなかで,特に実践者ラダーのレベルⅠ・Ⅱは,就職して3年以内の申請者数が最も多く,師長としても,毎年若い看護師の成長を感じることができ,評価会に参加することが楽しみであり喜びであった。
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