連載 学びのヒントをもつ私 学生は「経験」の宝庫・4
つながる機会に巡りあい
文倉 志信
1
1順天堂大学医療看護学部
pp.1033
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200371
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前回(56巻9号)で,さまざまな立場の人が1か所に集まって話す機会を,学生のうちに得ることが大切だと思うということをお話しました。そこで今回は,実際に障害者と健常者が1か所に集まって意見交換をしたときのことをお伝えしたいと思います。
それは学校のなかで設けられた機会ではありませんでしたが,障害者と生活をともにしている私にとっても,とても貴重な機会でした。同じ障害者でも,障害の種類も考えていることもみな違うなかに飛び込んで,話を聴いたり自分の気持ちを伝えたりすることがとても快感でした。そして同時に,多様な人々が同じ時間を同じ場で共有しているのが新鮮でもありました。新鮮だなと感じたとき,今までいかに顔を合わせて話す機会がなかったかを思い知りました。
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