特別記事
活動性を高める授業づくり:LTD基盤型授業モデルの提案
安永 悟
1
1久留米大学文学部
pp.34-40
発行日 2017年1月25日
Published Date 2017/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200667
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流行としてのアクティブ・ラーニング,不易としての協同学習
看護教育のみならず日本の教育界全体においてアクティブ・ラーニング(以下,AL)が喧しく語られています。ALに教育関係者の耳目が集まることは決して悪いことではありません。しかし,どう考えても授業改善に結びつかない,時には首をかしげたくなる言説や実践に出会い,驚かされることがあります。
「流行としてのAL,不易としての協同学習」,これが筆者の見解です。筆者は「協同による活動性の高い授業づくり」を標榜し,長年,仲間と共に実践してきました。その経験からも,協同学習に依拠しながら学習者の活動性を高めることで,効果的かつ効率的にALを実現できると信じています。協同学習は半世紀以上にわたる夥しい数の実証研究や多彩な実践により鍛えられてきました。それだけに,教育の基礎理論としての協同学習を理解すればALが見えてきます。
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