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看護基礎教育における初年次教育としての協同学習の導入─後編 LTD基盤型授業「基礎ゼミ」の授業展開
須藤 文
1,2
1久留米大学
2京都光華女子大学
pp.570-575
発行日 2018年7月25日
Published Date 2018/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201025
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はじめに
前編で鮫島輝美先生が概説されたように,京都光華女子大学の初年次教育で協同学習を取り入れることになり,筆者に声がかかった。迷うことなく引き受けることにした。なぜなら,長年協同学習による授業実践を重ねてきたが,ここ数年,福岡県内の大学や看護専門学校などで,非常勤講師として初年次教育に携わる機会が増え,一定の授業モデルが確立してきたからである。福岡から遠く離れた京都でも,ぜひこの授業モデルを実践してみたいと思った。その授業モデルとは「LTD基盤型授業モデル」1)である。LTDとは,Learning Through Discussionの略であり,「LTD話し合い学習法」2)という協同学習の一技法のことである。
本報告では,LTD基盤型授業「基礎ゼミ」15講のうち,著者が担当した10講について,授業の展開方法を紹介する。
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