連載 活動性を高める授業づくり・協同学習のすすめ・12【最終回】
同僚との授業づくり
安永 悟
1
1久留米大学文学部
pp.236-241
発行日 2011年3月25日
Published Date 2011/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101713
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前回は,看護の領域においても活用されているPBL(Problem based Learning)を取り上げ,PBLに期待される本来の学習効果を得るには,協同学習の理論と技法を取り込んだ指導が有効であることをお伝えしました。また最後に,PBLと協同学習との関係を検討しました。一見,まったく別物と思われがちな両者の関係を明らかにすることにより,授業づくりの幅を広げることができます。関連する記事が連載通信にもありますのでご覧ください。
さて,今回の内容をスライド1に示しています。今回は,授業づくりにおける同僚の役割について検討します。そのために,授業改善にとって基本となる「研究的実践」について,まず説明します。そして,この研究的実践の成果を高めるためには,同僚との協力・連携が不可欠であることを伝えます。そのあと,前回お伝えすることのできなかったグループ=インベスティゲーションとプロジェクト=ベース学習法を簡単に紹介します。両者はPBLと同じく,方略としての学習法といえます。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.