連載 新カリキュラムを追って・4
―カリキュラム改正で今後の授業をどうつくるか―災害看護の授業を導入して
澤田 由美
1
,
池本 ちひろ
2,3
1岡山労災看護専門学校
2山陰労災病院
3前岡山労災看護専門学校
pp.1002-1007
発行日 2007年11月25日
Published Date 2007/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100811
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はじめに
平成19年4月,厚生労働省より提示された看護基礎教育の充実に向けた指定規則の改正案に統合分野が創設され,「看護の統合と実践」が教育内容として新たに位置づけられた。
「看護の統合と実践」には,次のことが明確に打ち出されている。
・チーム医療及び他職種との協働における看護師の役割の理解
・マネージメント能力や,医療安全の基礎的知識の修得
・災害直後から支援できる看護の基礎的知識の理解
当校は,設置主体である労働者健康福祉機構の意向により,平成17年度から「勤労者医療」を特別授業として取り入れている。「勤労者医療」は,勤労者医療概論,メンタルヘルスケア,健康教育,災害看護から構成され,災害看護は1単位15時間で展開している。
本稿では,授業開始までの過程,授業の概要,専門家によるスーパーバイズを受けながら行った演習プログラムを紹介する。
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