連載 新カリキュラムを追って・2
―カリキュラム改正で,今後の授業をどうつくるか―看護管理学の授業展開
酒井 美絵子
1
1日本赤十字看護大学看護管理学
pp.819-822
発行日 2007年9月25日
Published Date 2007/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100770
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カリキュラム改正における看護管理学の内容
今回のカリキュラム改正案では,新たに統合分野がつくられ,「在宅看護論」と「看護の統合と実践」が教育内容とされた。「看護の統合と実践」の臨地実習では,複数の患者を受け持ち,一勤務帯を通した実習を行うこと,また,夜間の実習も可能な範囲で行うなど,臨床実践で必要な基礎的知識と技術を統合的に体験することとした。また,各分野においては,基礎科目の充実やコミュニケーション能力やアセスメント能力,終末期看護に関する内容を強化している。
統合分野においては,「看護師としてのメンバーシップ・リーダーシップを理解する内容とする」「看護をマネジメントできる基礎的能力を養う内容とする」「医療安全の基礎的知識を含む内容とする」となっている。実習ではこれらを実践すべく,「実務に即した実習を行う」「複数の患者を受け持つ実習を行う」「一勤務帯を通した実習を行う」「夜間の実習を行うことが望ましい」とされている。また,実習指導者については「専任の実習指導者」の配置が望ましいこと,実習施設についても拡大する必要性が述べられており,実習体制の変更が必要となってくる。
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