連載 授業研究で変わる! 授業研究で変える!・8
看護教育のカリキュラムを改善・開発するための授業研究
吉崎 静夫
1
,
蔵谷 範子
2
1日本女子大学人間社会学部
2国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科
pp.804-811
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200306
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授業研究の目的の1つは,カリキュラム開発と連携して授業研究を行うことです。その際,カリキュラム開発の途中の段階で行う授業研究はカリキュラムの形成的評価のためであり,カリキュラム開発の終了の段階で行う授業研究はカリキュラムの総括的評価のためです。
今回は,2015年5月19日(火)の第1・2時限に,1年生82名を対象に実施された国際医療福祉大学小田原保健医療学部看護学科に所属する筆者(蔵谷)と末永弥生先生によるティーム・ティーチングの授業を事例として取り上げます。この授業は,看護学原論のなかの6・7回目で,本時のテーマは「看護とは─体験を通して考える①②」です。ここでは,基礎看護学領域の導入教育である「看護学原論(看護学概論と呼ぶ看護大学や看護専門学校も多い)」を単なる受け身の科目ではなく,学生が主体的に看護を考える科目に改善・開発しようとする授業者の強い思いをもって行われました。
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