調査報告
女子学生の性知識に関する一調査
鈴木 郁子
1
,
加藤 奈智子
2
,
宮市 和子
2
,
河本 令子
3
,
西山 久美子
3
,
谷川 美保子
3
,
前田 恵子
3
1長崎女子短期大学
2長崎大学医学部附属助産婦学校
3長崎大学医学部附属看護学校
pp.154-160
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206220
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I.緒 言
我国では,急激な核家族化,性情報の氾濫,青少年の成熟の早期化等々が原因となり,未婚の母や若年妊娠の著しい増加,育児ノイローゼによるさまざまな事件が繰り返されている。また長崎県では,人工妊娠中絶を含めた死産率が75.2(昭和52年)と非常に高率である。このような情勢の中で,結婚年齢の間近かな女子短大生に健全な母性認識を持たせ,健康な家庭の管理者として優れた良識,能力を培うことが急がれねばならないことを痛感した。保健関連講座を担当する者として,教育の効果をあげるために,学生の性知識の実態について知りたいと考え調査を実施した。同時に保健関係の専門教育を受けている学生を調査して,対照群とした。
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