研究・調査・報告
子宮頸管粘液の自己観察に関する一考察
加藤 奈智子
1
,
宮市 和子
1
,
河本 令子
2
,
西山 久美子
2
,
前田 恵子
2
1長崎大学医学部附属助産婦学校
2長崎大学医学部附属看護学校
pp.50-53
発行日 1984年1月25日
Published Date 1984/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206383
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はじめに
現在,排卵時期を知るためには,一般に,基礎体温を測定して,体温が高温相へ移行する低温相最終日を排卵日とする方法がとられている。この時期をさらに確実に知るためには,基礎体温の低温相最終日頃に医師に頸管粘液を採取してもらい,顕微鏡検査により推定する方法がとられている。
しかしこの方法は,産婦人科医を受診しなければならず,婦人の心身の負担があると考えられる。そこで私たちは,少しでも負担を少なくして排卵時期が推定できないものかと考え,頸管粘液の自己観察による排卵日の推定法を試みた。
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