1年生の看護能力に関する調査・1
受け持ち患者に対する理解と看護計画立案・実施能力について
河本 令子
1
,
西山 久美子
1
,
谷川 美保子
1
,
明星 みどり
1
1長崎大学医学部付属看護学校
pp.44-47
発行日 1978年1月25日
Published Date 1978/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907172
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はじめに
看護教育における臨床実習は,学生に患者との出会いの場を与え,そこで学生が患者とかかわりあって情報を収集し,患者との共感的理解の上に立って看護の必要性を認識し,ケアを計画・実施させることではないかと考える.そしてその過程において,学生は看護婦としての知識・技術・態度を身に付け,専門職業人としての資質を養っていくものといえる.
当校においては,この臨床実習をカリキュラム変更に先がけて,昭和41年以来,1年生の基礎臨床実習の時点から受け持ち患者中心の看護実習として計画し,現在におよんでいる.その間,実習時間の検討を行い,短縮しても看護技術の経験は受け持ち患者を通してある程度経験できることを確認し,また指導者の強化,学内演習の強化などによって実習目標の効果をあげることをはかってきた.
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