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学生の看護能力に関する一調査
河本 令子
1
,
谷川 美保子
1
,
西山 久美子
1
,
宮崎 文子
1
1長崎大学医学部付属看護学校
pp.530-534
発行日 1974年8月25日
Published Date 1974/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906801
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はじめに
看護教育における臨床実習は,学生に患者との出会いの場を与え,そこで患者と学生がかかわりあい,情報を収集し,患者との共感的理解の上にたって看護の必要性を認識し,ケアを計画実施させることではないかと考える.そしてその過程において,学生は看護婦としての知識・技術・態度を身につけ,専門職業人としての資質を養っていくものといえる.
従来当校においては,この臨床実習を2年生では講義と並行して行ってきたが,これには種々の問題があり,昭和48年度よりの試みとして,前期に集中実習として,問題の改善をある程度みた.しかし,臨床実習の本来の意義・目的について考えてみた場合,この実習方法の結果,学生の看護能力を評価する必要があると思われ,学生の患者に対する認識はどのようなものであるか,看護婦としての学生のとる行動はどのようなものかについて調査を行うことにより,その評価になると考え,テストとして質問紙による調査を行った.その結果,当校2年生の看護能力の現状をいくらかでも把握できたので報告する.
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