Japanese
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特集 集中治療室におけるリハビリテーション
CCUにおけるリハビリテーション
Rehabilitation in CCU.
長田 尚彦
1
,
村山 正博
1
Naohiko Osada
1
,
Masahiro Murayama
1
1聖マリアンナ医科大学第2内科
1The 2nd Department of Internal Medicine, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
CCU
,
リハビリテーション
,
急性心筋梗塞
Keyword:
CCU
,
リハビリテーション
,
急性心筋梗塞
pp.20-26
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107524
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はじめに
急性心筋梗塞の治療はICT(intracoronary thrombolysis)やPTCA(percutaneous transluminal coronary angioplasty)によって飛躍的に進歩したが,また着実な心臓リハビリテーションの施行も患者の社会復帰に向けて重要な役割を担っていることが近年認識されてきている.急性心筋梗塞の死亡率は平成4年度の人口動態統計によれば,10万人当たり31.3人であり,病因のはっきりしなかった症例を含めるともっと多くの数字になると考えられる1).また高齢化社会に伴い虚血性心疾患の発症は年々増加しており,これらの患者の社会生活復帰のためにも心臓リハビリテーションは重要性を増していると考えられる.急性心筋梗塞は,近年多くの施設で発症数日間はCCU(coronary care unit)に入室し管理することが多くなっており,心臓リハビリテーションはCCUから開始されることが多いと考えられ,重要な役割を担っていると考えられる.
本稿では最初に,早期リハビリテーションの基本的考え方について記載し,次いで当院のCCUで行われているリハビリテーションの実際を紹介する.
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