Japanese
English
研究と報告
急性心筋梗塞症回復期における監視型運動療法の効果に関する研究
The Effects of Phase II Supervised Cardiac Program on Patients' Exercise Capacity.
山田 純生
1
,
山崎 裕司
1
,
高橋 哲也
1
,
渡邊 敏
2
,
青木 治人
1
,
田辺 一彦
3
,
長田 尚彦
3
,
村山 正博
3
Sumio Yamada
1
,
Hiroshi Yamasaki
1
,
Tetsuya Takahashi
1
,
Haruhito Aoki
2
,
Satoshi Watanabe
1
,
Kazuhiko Tanabe
3
,
Naohiko Osada
3
,
Masahiro Murayama
3
1聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
3聖マリアンナ医科大学第2内科
1Department of Rehabilitation Medicine, St. Marianna University School of Medicine Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, St. Marianna University School of Medicine Yokohama-city Seibu Hospital
32nd Department of Internal Medicine, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
急性心筋梗塞症
,
監視型運動療法
,
心肺運動負荷試験
,
運動効果
Keyword:
急性心筋梗塞症
,
監視型運動療法
,
心肺運動負荷試験
,
運動効果
pp.161-168
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108044
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はじめに
急性心筋梗塞患者(AMI)の回復期(発症1~3か月)での外来通院による監視型運動療法の目的は運動耐容能の増大を第一としており,その効果に関しては多くの報告がなされている1-4).しかしながら,この時期の運動耐容能の改善効果に関しては,発症からの時期的な経過による自然回復を示唆する報告5)や,いわゆるdeconditioningに起因する運動耐容能の低下も通常の日常生活身体活動の増加により臥床前のレベルにまで回復するという報告もあり6),運動療法の効果に関しては必ずしも一定の見解は得られていない.ましてや,本邦では回復期監視型運動療法の普及が進んでいないこともあり,筆者らの知る限りでは運動耐容能の改善効果に関して対照群を設けて比較検討した報告は見られない.
そこで,本研究では回復期監視型運動療法の運動耐容能改善効果を検証することを目的とし,運動療法施行群と非施行群とにおける運動耐容能の推移を比較検討した.
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