特集 CCUの現状を識る:循環器医がするべきこと
治す コスト・ベネフィットを考えたCCU診療のポイント
谷本 周三
1
1三井記念病院 循環器内科
キーワード:
CCU
,
医療費
,
院内感染
,
心臓血管疾患
,
心不全
,
チーム医療
,
人員配置と勤務計画
,
品質改善
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Coronary Care Units
,
Cross Infection
,
Health Expenditures
,
Heart Failure
,
Personnel Staffing and Scheduling
,
Patient Care Team
,
Quality Improvement
pp.1074-1080
発行日 2017年10月9日
Published Date 2017/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017402203
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
集中治療を提供するcare unitの運営には,多数・多職種の医療従事者や高度医療機器が必要である。維持費や人件費などの固定費が高価であるため,病院にとって負担は大きいが,重症患者を収容する院内最後の砦としての役割を担っており,医療経済面だけでは存続の可否を判断できない部門といえる。しかし,社会保障費が増大し医療費抑制が求められる現在は,あらゆる疾患や患者に対し無制限に医療資源を投入できる時代ではない。多くの医療資源と医療費を消費する集中治療の対象患者は年々増加しているが,わが国における集中治療関連費用についての報告は乏しい。海外におけるintensive care unit(ICU)のコスト・ベネフィットに関する報告や,わが国における循環器疾患医療費の展望を踏まえ,CCUで行うことが望ましい対策を当院データにも触れながら概説する。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.