Japanese
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特集 集中治療室におけるリハビリテーション
集中治療室におけるリハビリテーションの効果―早期リハビリテーション開始のメリットを中心に
The Effect of Early Beginning of Rehabilitation in the Intensive Care Center.
大川 弥生
1
,
太田 喜久生
1
,
上田 敏
1
,
福家 伸夫
2
Yayoi Okawa
1
,
Kikuo Ota
1
,
Satoshi Ueda
1
,
Nobuo Fuke
2
1帝京大学市原病院リハビリテーション科
2帝京大学市原病院集中治療センター(ICC)
1Department of Rehabilitation Medicine, Teikyo University Ichihara Hospital
2Intensive Care Center, Teikyo University Ichihara Hospital
キーワード:
ICC
,
ICU
,
脳卒中
,
外傷性脳損傷
,
リハビリテーション早期開始
,
廃用症候群
Keyword:
ICC
,
ICU
,
脳卒中
,
外傷性脳損傷
,
リハビリテーション早期開始
,
廃用症候群
pp.13-19
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107523
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はじめに
Intensive Care Unit(ICU),Intensive Care Center(ICC)でのリハビリテーションの報告については,これまでわが国では心疾患に関しては比較的多いが,その他は脳卒中,頭部外傷,脊髄損傷などの急性期リハビリテーション,術後の肺理学療法,新生児集中治療室(NICU)での未熟児へのリハビリテーション.熱傷患者のリハビリテーションなどの報告がみられるが,その数は必ずしも多くない1~6).
ICU・ICCが重症患者の疾患管理を目的とすることから,ICU・ICCのリハビリテーションとしての特徴を考えると,疾患管理との関連性が高いこと,急性発症患者,外傷患者,術後患者等でリハビリテーションの早期開始が可能なこと,リスクが高い患者でもリハビリテーションを行うことが可能なこと等があげられよう.
帝京大学市原病院においては1992年9月よりICCにおけるリハビリテーション科の関与の体制が大幅に変更され,全患者についてリハビリテーション医がリハビリテーションの適応を決定してその後のリハビリテーション・アプローチを進めることになった.本稿ではそれ以降のICCにおけるリハビリテーション・アプローチの効果について検討し,それをもとにICCでのリハビリテーション医の関与のあり方についても述べたい.
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