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編集後記
横田 一彦
pp.1134
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106508
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2013年も残りわずかとなりました.今年の後半は近い将来についての話題が目白押しでした.2020年の東京オリンピック開催決定,2027年のリニア中央新幹線の開通などです.それぞれ7年後,14年後のことですが,そのときの自分が何歳でどこで何をしているか,ということを考えた方も多かったのではないでしょうか.そのときのことを想像して,今,そしてこれから何をしていこうか考えるきっかけにもなったように思います.
今月の特集は「神経筋疾患の治療と理学療法」です.代表的な疾患を取り上げ,理学療法士の立場から疾患概念や治療,理学療法について論じていただきました.江藤先生には理学療法士にとってはギラン・バレー症候群としてなじみの深い炎症性脱随疾患について幅広くまとめていただきました.中本先生には多系統萎縮症について具体的な臨床症状に関する知見と理学療法について,堀場先生には近年行われることの多くなったパーキンソン病に対する深部脳刺激術と理学療法について示していただきました.若杉先生には筋疾患として重症筋無力症,筋炎等について,安井先生には多発性硬化症についてそれぞれ辺縁疾患も含めて述べていただきました.どの論文を拝見しても共通して感じることは,理学療法を実施するうえで疾患と治療の概念への深い理解が必要であるということです.理学療法に関しても豊富な経験と丁寧な文献検索,情報収集により現状と今後の展望をも示していただけたものと考えます.また,神経内科領域での疾患概念,診断,治療の変遷も垣間見える特集となりました.執筆していただいた先生方に心より感謝申し上げます.
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