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編集後記
横田 一彦
pp.276
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106239
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今月の特集は「関節リウマチ」です.疾患としては本誌の前身である『理学療法と作業療法』で特集「リウマチ(22巻12号,1988年)」として取り上げて以来,各論としても約十年前の特集「物理療法の効果(37巻7号,2003年)」,約二十年前の特集「整形外科(26巻2号,1992年)」の1章としてから,久しぶりのものとなります.この10年では新しい抗リウマチ薬や生物学的製剤の導入により大きな治療効果を上げ,私たち理学療法士のかかわりにも大きな変化が起きている疾患であると思います.
伊藤論文では内科的な治療の柱となった生物学的製剤についてわかりやすく整理していただき,理学療法士へ望むことも記していただきました.仲村論文では関節リウマチの整形外科手術について整理していただき,内科的治療との新たな関係性を示していただきました.文中の「RAのOA化」というお言葉は非常に印象的です.高山論文では関節リウマチに対する手術後理学療法の豊富な経験から,具体的な療法実施上の注意点を示していただきました.西山論文では,侵害受容性アプローチという概念から関節リウマチに対する物理療法について解説していただきました.林論文では生活支援技術の視点に立つ作業療法士の立場から,具体的な事例と考え方を述べていただきました.また,ちょうど連載企画の臨床実習サブノートでは,関節リウマチの基本動作からのプログラム立案について,わかりやすく示していただくことができました.
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