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あとがき
寺本 明
pp.654
発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1416100709
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昨年7月の国会でいわゆる改正臓器移植法がすんなりと通過し,脳死下における臓器移植が少なくとも手続き上は容易になった。今後,臓器移植数の増加が見込まれているが,われわれ臨床神経分野を担当しているものにとってはドナー側としてのさまざまな負担の増加が予想される。
筆者の施設でも3件の脳死下臓器移植を経験したが,1医療チームが“2泊3日”も停止するほどの仕事量であり,病院としても大きな経済的負担を負ったと聞いている。そのため中規模以下の病院では,たとえ患者が発生しても到底対応できない事態である。そこで,本号では「改正臓器移植法の問題点とその対応」という特集を組み,ドナー側である救急医学,脳神経外科,神経内科および小児科からみた今後の対応策を解説していただいた。
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