Japanese
English
症例報告
脾動脈瘤を認めた弾性線維性仮性黄色腫の1例
A case of pseudoxanthoma elasticum with a splenic artery aneurysm
齊藤 亨
1
,
川口 雅一
1
,
西 勝弘
2
,
鈴木 民夫
1
Toru SAITOU
1
,
Masakazu KAWAGUCHI
1
,
Katsuhiro NISHI
2
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部附属病院皮膚科学講座
2山形大学医学部附属病院眼科
1Yamagata University Department of Dermatology, Yamagata, Japan
2Yamagata University Faculty of Medicine Department of Ophthalmology and Visual Science, Yamagata, Japan
キーワード:
弾性線維性仮性黄色腫
,
動脈瘤
,
ABCC 6
Keyword:
弾性線維性仮性黄色腫
,
動脈瘤
,
ABCC 6
pp.305-309
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205354
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要約 47歳,女性.10年以上前より頸部の皺を自覚していた.2014年より羞明を自覚するようになり当院眼科を受診した.両網膜色素線条と両脈絡膜新生血管を指摘され,皮膚病変については同年5月に当科を紹介され受診した.後頸部,両腋窩,両肘窩,両鼠径部に白色〜黄色の丘疹が集簇しており,腋窩からの皮膚生検で真皮内に断裂した線維が認められた.またABCC6遺伝子にナンセンス変異がみられ,全身検索目的のCT検査では脾動脈瘤を認めた.脾動脈瘤破裂症例の死亡率は10〜25%と報告されており,その存在は予後に大きく関与すると考えられる.
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