Japanese
English
症例報告
ブシラミンによる薬剤性落葉状天ほう瘡の1例
A case of drug induced pemphigus foliaceus due to bucillamine
田宮 紫穂
1
,
岩下 賢一
1
,
松山 孝
1
,
川久保 洋
1
,
小澤 明
1
,
山田 千穂
2
,
栄枝 重典
3
,
橋本 隆
4
Shiho TAMIYA
1
,
Kenichi IWASHITA
1
,
Takashi MATSUYAMA
1
,
Yo KAWAKUBO
1
,
Akira OZAWA
1
,
Chiho YAMADA
2
,
Shigenori SAKAEDA
3
,
Takashi HASHIMOTO
4
1東海大学医学部感覚学系皮膚科学部門
2東海大学医学部血液腫瘍リウマチ内科学部門
3栄枝皮膚科
4久留米大学医学部皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Sensorium and Cutaneous Medicine,Tokai University School of Medicine
2Depertment of Hematology,Oncology and Ryeumatology,Tokai University School of Medicine
3Sakaeda Dermatology Clinic
4Depertment of Dermatology,Kurume University,School of Medicine
キーワード:
ブシラミン
,
金チオリンゴ酸ナトリウム
,
落葉状天ほう瘡型薬疹
,
薬剤性落葉状天ほう瘡
Keyword:
ブシラミン
,
金チオリンゴ酸ナトリウム
,
落葉状天ほう瘡型薬疹
,
薬剤性落葉状天ほう瘡
pp.718-721
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100769
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64歳,女性.2000年6月より近医にて関節リウマチに対し金チオリンゴ酸筋注を開始し,9月頃から皮疹出現したため休薬となった.12月にブシラミン内服を開始し,開始後20日で水ほうとびらんが出現した.内服中止後皮疹は消退した.その後関節症状が悪化し,内服が再開され,皮疹の再発を認めた.組織像,免疫学的所見および薬剤内服再開による皮疹再発から薬剤性落葉状天ほう瘡と診断した.抗デスモグレイン(Dsg)1抗体価と病勢に相関を認めた.ブシラミン投与開始から皮疹出現までの期間が短い点が特徴的であった.
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