Japanese
English
症例報告
ブシラミンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to bucillamine
内山 賢美
1
,
桂 知加子
1
,
杉浦 久嗣
1
,
加地 明
1
,
段野 貴一郎
1
,
上原 正巳
1
Masami UCHIYAMA
1
,
Chikako KATSURA
1
,
Hisashi SUGIURA
1
,
Akira KAJI
1
,
Kiichiro DANNO
1
,
Masami UEHARA
1
1滋賀医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Shiga University of Medical Science
キーワード:
ブシラミン
,
薬疹
,
貼布試験
Keyword:
ブシラミン
,
薬疹
,
貼布試験
pp.1073-1075
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902041
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34歳,女性.4年前より慢性関節リウマチで治療されていた.ブシラミン(リマチルR)300mg/日の投与開始2週間後に,口腔内のびらんと背部の紅斑が出現した.紅斑は直径1cmまでであった.皮膚・粘膜症状はブシラミンの投与中止により速やかに消退した.貼布試験はブシラミン20%,10%,1%で陽性を示し,リンパ球刺激試験はブシラミンでS.I.254%であった.ブシラミン100mg内服で皮疹の再現が見られた.健常人13名におけるブシラミンの貼布試験を行った結果,20%濃度で15%に,10%濃度で8%に陽性反応を認めたが,1%濃度では陽性反応はみられなかった.ブシラミンの貼布試験は健常人においても高濃度では陽性反応が認められることがあるので注意を要する.
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