Japanese
English
症例報告
ブシラミンによる薬疹の1例とそのパッチテスト至適濃度の検討
A case of drug eruption due to bucillamine and a study of optimal drug concentrations in patch-testing
永尾 淳
1
,
須貝 哲郎
2
,
田水 智子
2
,
赤井 育子
2
Jun NAGAO
1
,
Tetsuro SUGAI
2
,
Satoko TAMIZU
2
,
Ikuko AKAI
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2池田回生病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2Department of Dermatology, Ikeda Kaisei Hospital
キーワード:
ブシラミン
,
薬疹
,
パッチテスト
Keyword:
ブシラミン
,
薬疹
,
パッチテスト
pp.693-695
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903323
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46歳,女性.他医で慢性関節リウマチと診断され,ブシラミン(リマチル®)等を処方されたところ,発熱と躯幹および四肢に一部融合傾向を示す暗赤色小豆大の紅斑が出現した.末梢血中好酸球数の増加と,病理組織像で表皮真皮境界部から真皮上層にかけての炎症細胞浸潤および液状変性を認め,パッチテスト72時間後の判定(ICDRG基準)でブシラミン5%pet.で++,2%pet.で+,1%pet.で+?の反応を示した.以上の所見よりブシラミンによる播種状紅斑丘疹型薬疹と診断した.コントロールパッチテストを施行した健常人30名のうちブシラミン2%pet.で陽性反応を示した者は認められず,ブシラミンのパッチテストの至適濃度は2%pet.であると考えた.
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