特集 薬疹-2013
臨床例
ブシラミンによる尋常性天疱瘡
沼田 貴史
1
,
小林 祐子
,
岸田 功典
,
倉繁 祐太
,
峯村 徳哉
,
長谷 哲男
,
吉村 和弘
,
橋本 隆
1東京医科大学八王子医療センター 皮膚科
キーワード:
関節リウマチ
,
鑑別診断
,
天疱瘡
,
経口投与
,
直接蛍光抗体法
,
Bucillamine
Keyword:
Administration, Oral
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Diagnosis, Differential
,
Pemphigus
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Bucillamine
pp.1129-1132
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014067171
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<症例のポイント>ブシラミン(リマチル)は関節リウマチの治療薬で、わが国と韓国で使用されているSH薬である。関節リウマチに対する治療としてブシラミン増量後、粘膜疹および体幹に水疱とびらんを生じた1例を経験した。病理組織学的に、基底層直上部に裂隙形成、棘融解細胞もみられた。蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGとC3の沈着が認められた。血中抗デスモグレイン3抗体のindex値は11(基準値<7)と弱陽性であった。ブシラミン内服後、尋常性天疱瘡を発症した症例の報告は自験例が3例目である。
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