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編集後記
長野 敏宏
pp.1388
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590121388
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「発達障害者支援法」が施行されて20年,放課後等デイサービス等が創設された「児童福祉法」改正から13年,また教育分野での支援体制が急速に整えられてきたこの20年,それらの制度を利用してきた児童たちが年齢を重ねてきた.そうした人たちと,一般精神科や障害福祉サービス,また,障害者雇用の場面等でも数多く出会うようになってきている.その現場から俯瞰すると,あまりに急速に,量的に整えられてきた障害児に対する福祉や教育の中での支援,医療のあり方に多くの課題を感じざるを得ない.
まずは診断.長期の初診待機から1度のみの診察で診断され,その後10年以上再評価されていないことなど日常茶飯である.1度の心理検査の結果が鵜呑みにされ続けているケースもある.

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