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編集後記
長野 敏宏
pp.208
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201617
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本号の特集は精神科領域,現在の重点事項「脱施設化」,「地域包括ケア」,そのプロセスとしての「多様な精神疾患に対する対応」,「アウトリーチの充実」に対し示唆に富む内容で,とても読み応えがあった.すべてのOTの皆さんに読んでいただきたい.読まれた方は未読の方へ,ぜひ紹介してほしい.
日々の現場で感じている印象にすぎないが,OTにかかわらず,医療福祉関係者は「司法・触法」という枕詞がつくと,それだけでかかわりを断ることが多い.「依存症の治療は行っていない」,「発達障害は断る」等といった精神科医療機関のことも耳にする.ようやく医療的支援を受けようとされた方が路頭に迷うことも少なくなかろう.特集の中でも何度も触れられているが,どのような状況の方でも支援の基本は変わらない.経験豊富な機関や先輩にアドバイスを受けながら,あらゆる方とかかわることを拒否しないOTでいてほしい.もちろん,私たち医師をはじめ,すべての職種にいえることで,自身にもいい聞かせ続けたい.
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