助産雑誌 73巻2号 (2019年2月)

特集 最新!妊婦への栄養指導

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近年,妊婦のやせ志向・栄養不足による児への影響や,潜在的なリスクが問題視されています。これらの改善に栄養指導は重要な役割を果たしています。本特集では,低栄養状態や,栄養に偏りがある妊婦のリスク,推奨増加体重の考え方,より良い出産に向けた栄養指導の実践報告,そして種々の栄養素に関する妊婦からのよくある質問をまとめました。

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妊娠中は,栄養素が不足しても過剰に摂取しても,何らかの影響があります。各栄養素をバランスよく摂取するための基準と,過不足した場合のリスクを解説していただきました。

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時代と共に女性のやせ比率が高まり,それに伴い妊婦のやせが増え,低出生体重児の割合も増えてきました。過去と現在とで,どのくらい若い女性を取り巻く環境が変わってきたのかについて,またやせ過ぎと低栄養が招く危険性についてまとめました。

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日本産科婦人科学会周産期委員会の登録事業である「周産期登録」に集まった約45万件の分娩データから分析された,妊娠中の適正な体重増加量が発表されました。体重増加と合併症との関係も示唆され,助産師外来で妊婦さんにお伝えいただきたい内容となっています。

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一般社団法人シェアライフジャパンが取り組む「エピジェネ®プロジェクト」の内容をまとめていただきました。子育て世代であるミレニアル世代の特徴から,それらの人たちに適した栄養指導の方法や,使いやすい栄養指導のツールについても触れていただき,頼助産院で実際に行われている「エピジェネ®ごはん」「エピジェネ®栄養保健指導」の概要も紹介します。

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妊娠はその後の食生活を見直す,よいきっかけとなります。市立ひらかた病院では,集団指導のマザークラスと,個別保健指導の2段階で,妊婦の行動変容を上手に促す工夫をしています。

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ミオ・ファティリティ・クリニックで行われている「みおごはん」をはじめとした,妊婦への食事相談の取り組みをまとめました。多岐にわたる食情報の発信方法,イベントについても参考にしてください。

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 総合母子保健センター愛育病院(以下,当院)で,妊婦さんの入院・外来栄養指導,母親学級などを担当している高橋です。妊娠期のお食事はお母さんとお腹の赤ちゃんにとって,とても大切です。今までの食事を振り返って,食事のバランスや量に気を配り,また食事の注意点なども守り,妊娠期をお元気に過ごしてほしいと思います。

 ここでは,妊婦さんからよく挙がりそうな質問を各栄養素ごとにまとめ,妊婦さんにそのまま回答できるようなQ&A方式で示しました。助産師さんのお役に立つ内容となればと思います。

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 2018年9月20日,「Rebozoテクニックワークショップ入門編」を見学させていただいた。主催したのは「ドゥーラシップジャパン」。同団体は,家族とも医療者とも違う立場で母となる女性を支える「ドゥーラ」の団体で,この存在が定着してきた欧米から積極的に講師を招いている。

 今回のワークショップも,オランダのドゥーラであり,ドゥーラのトレーナーとしても活躍するティア・ヴァン・トゥイル(Thea van Tuyl)さん(写真1)を講師に迎えて,メキシコの「レボゾ」を使った陣痛期のケアが紹介されるという国際色豊かなものだった。オランダ人であるティアさんはMidwifery Todayの国際会議で,メキシコの助産師,ナオリ・フィンアフェアさんが行っていたデモンストレーションを見て,レボゾに関心を持ったそうだ。

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はじめに

 前号(1月号)ではフランスにおける麻酔分娩の実際と助産教育について報告した。麻酔分娩がデフォルト(標準設定)となった現在,麻酔分娩から自然分娩へ回帰しようとしている女性,そのケアに戸惑いを示す助産師がいることも分かった。本稿ではこの問題を指摘し,積極的に活動している民間団体と新しい取り組みについて紹介する。

連載 私たちの仕事場・30

金子レディースクリニック
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病院の概要

 金子レディースクリニック(以下,当院) は,2009年3月に東京都調布市で開業し,今年で10年目のクリニックです。当院は「女性のトータルライフをサポートする」を診療理念に掲げています。当院にいらっしゃることで女性の皆さまがより充実した人生を送る,そのサポートを目指すクリニックです。地域の皆さまが,気軽に立ち寄れる明るいクリニックを目指しています。

 当院では開院から現在までに約5000人の方が出産されました。2017年度の分娩件数は597件で,そのうち経腟分娩が559件,帝王切開が38件でした。毎月約50件程度の分娩があります。また無痛分娩も行っています。開院当初は全体の2〜3割の方が無痛分娩を希望されていましたが,現在は約6割の方が希望されています。無痛分娩には院長が24時間対応し,希望に沿った処置を行っています。

連載 宝物,教えてください・37

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 この金貨は長男を夫の実家に初めて連れて行った時に,義母から受け継ぎました。夫は東ヨーロッパのアルバニア共和国出身で,父方の祖母は金貨を10枚持って嫁ぎ,その夫は大工として生計を立てるため,金貨を工房の準備に充てたそうです。この金貨は最後の1枚で,義母からは,長男が結婚する時が来たら手渡すよう言われました。

 当時の暮らしは日本と同様に厳しいものであったと思いますが,同じ敷地内に住む親族同士が助け合って生活し,いとこ同士は兄弟のように過ごしていたと聞きます。現在は,都市化の波に押され,そのような敷地がマンションに変わっているのは珍しいことではありません。このような変化は,人々の関わり,子育てにどのような影響があるのでしょうか。

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[事例]

 高年初産,妊娠9か月の相田千佳さん(仮名)。原因不明で治療法未確立のIBD(炎症性腸疾患)を合併している。児が出生後に心臓手術予定であること,ならびに母体の低栄養,炎症反応上昇,切迫早産徴候出現により,入院となった。

連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・46

帝京平成大学 助産別科
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新たなスタートから6年

 帝京平成大学助産別科(以下,当校)の前身である帝京平成看護短期大学専攻科助産学専攻は,20年間助産師教育に携わり,約500名の卒業生を世の中に送り出しました。しかし時は流れ,帝京平成看護短期大学は2013年4月,帝京平成大学地域医療学部看護学科に移行しました。それに伴い,専攻科助産学専攻も新たな門出を迎えることになりました。助産師を希望する人の誰もが入学できるように門戸を広くという考えの基に,帝京平成大学助産別科(千葉県市原市)としてスタートしました。早いもので,本年度をもって6年目を迎えています。

 帝京平成大学は「実学の精神を基とし,幅広い知識と専門分野における実践能力を身につけ創造力豊かな逞しい人間愛にあふれた人材を育成する」という建学の精神を掲げています。この建学の精神の考え方に基づき,当校の教育理念を「豊かな人間性と柔軟な考え方ができ,人の一生を通じて性と生殖をめぐる健康問題に全人的な支援を行い,新しい生命の誕生に確かな技術と真心で応えることのできる人材の養成をすること」と挙げています。

連載 りれー随筆・409

隣のおばちゃんの家 西村 聡美
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 まさか私がこのような機会をいただくことになるなんて思いもしませんでした。依頼があれば,私には高いと思う壁でも,チャンスに変えて勉強させていただく姿勢でありたいので,挑戦することにいたしました。諸先輩方には失礼かと思いますがお許しください。

 さて,私は1年半くらい前に,偶然にも夫の使わなくなった事務所を譲り受ける形で,狭い狭い10畳程度の1室に分娩を取り扱わない助産院を開業いたしました。名前は覚えやすく,お母さんが凹んだ時にもそっと寄り添え,親しみやすい名前がいいと「みちくさ助産院。」と名付けました。おっぱいケアや,育児相談,妊婦相談,家庭訪問はもちろん,親子ヨガ,マタニティーヨガ,親子ひろばなどの活動を行っています。

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助産雑誌
73巻2号 (2019年2月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

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