特集 助産所と連携する地域周産期医療体制の構築に向けて
助産所と連携する地域周産期医療体制の意義を考える
土屋 清志
1
1医療法人社団均禮会 府中の森 土屋産婦人科
pp.274-277
発行日 2025年8月25日
Published Date 2025/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790040274
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日本の周産期医療の現状と課題
日本の周産期医療の安全性は世界トップクラスです。周産期医療に従事する医療者は,母子の健康を守り,安全な分娩を提供する体制と技術の向上に日々努めていますが,現在の体制になって生じた新たな課題もあります。それは,安全性を守るために,管理体制が異常症例の対応に偏っていることです。さらには少子化対策として,正常産の保険適用や麻酔を用いた経腟分娩の補助金などが検討されています。これらの問題は今後のお産のあり方に影響を与えることから,慎重な議論が求められます。

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