助産雑誌 73巻3号 (2019年3月)

特集 お悩み解決! 指導者のための実習指導方法

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毎年,実習生を受け入れるに当たって,指導者の方はよりよい学びの場を提供するために,頭を悩ますことも多いと思います。本特集では,助産学実習生に対する指導に焦点を当て,各施設での具体的な指導方法,フォローの仕方などを紹介します。多くの実習生を指導するに当たっての工夫や,教育機関(大学)と臨床現場との連携のほか,若手助産師・学生への実習に関するアンケートも掲載しました。

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助産学実習は,座学からは得られない知識を学び,学生が大きく成長できるチャンスになります。実習をより良いものとするために,教育機関と実習施設ではどのように連携をするべきなのでしょうか。香川県立保健医療大学と実習施設との連携を紹介していただきました。また,実習を受け入れているぼっこ助産院からのコメントをコラムで紹介しています。

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年間1000件を超える分娩を扱う武蔵野赤十字病院地域周産期母子医療センターでは,3校から長期間の学生実習を受け入れています。学生や教員と深く関わると,助産業務についての気付きが多く,共に学んでいると感じられるそうです。

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さくら産院では10週間で15例の分娩介助を行う学生実習を受け入れています。実習中のスケジュールや具体的な関わりの他,学生指導と助産師業務の両立についての考え方などを報告していただきました。

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医師のいない助産院では,お産に責任を持つということは,すなわち助産師が妊娠期から責任を持って妊婦さんを診るということです。みづき助産院の実習では,管理者になったつもりで物事を見ることを学生に伝えます。

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助産所実習は,助産師業務のほとんどが学べる貴重な機会です。その機会を有効に使ってもらえるよう,とわ助産院では学生に学んでほしいこととして,スタッフの実習に対する想いを掲げています。つらい実習を乗り越え,最後に「こんな助産師になりたい」と思えるようにサポートしています。

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 学生の頃の助産学実習を振り返ると,「あの時はうれしかったな」と思うことや,「あれはつらかったな……」と思うことなど,いろいろなエピソードが有ると思います。それらは仕事を続けるためのやりがいや,反面教師として今に活かしているなど,今につながっていることも多いのではないでしょうか。

 本記事では,臨床で働かれている助産師さんや,学生の方にアンケートを取り,実習の時に「うれしかった関わり」「してほしかった関わり」「印象的な思い出」を集めてみました。

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はじめに

 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(以下,当センター)は,小児専門病院と肢体不自由児・重症心身障害児の施設を併設する,小児総合医療・福祉施設として1970年に開設されました。

 1992年には,ハイリスク妊産婦から新生児まで母児一体として包括的に医療を担うため周産期部が増設され,他の医療機関で生まれた低出生体重児や病気の新生児を緊急搬送する,24時間対応可能な周産期救急医療体制を整備しました。また,患者家族支援・地域保健推進を担う地域連携・家族支援局や,臨床医学の調査・研究を行う臨床研究所が設けられています。長期入院患者の義務教育を行うための県立横浜南養護学校も敷地内に併設しています。病床数は病院329床と施設90床の計419床で,看護単位は19,職員数は総勢1168名です。

 年間の分娩件数は450〜500件程度,産科救急入院患者数は年間161人で,新生児救急搬送は100〜150人程度です。現在は周産期部門の改築を行っており,改築後はNICU27床,GCU27床となり,母親が寝ながら子どもと過ごすことのできる母児同室も6床増設する予定です。

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 2018年10月27日,表参道の東京ウィメンズプラザで第2回「全日本おっぱいサミット—旅する“おっぱい”」が開催され,母子支援関係者ほか,育児未経験者も含め老若男女およそ150名が熱いトークセッションを繰り広げました。実行委員の1人として,イベントの経緯と当日の様子をレポートします。

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はじめに

 ドイツから講師を迎え,日本初のバランシングセラピー®インストラクターが誕生して今年で3年目となります(写真1)。生後すぐから取り入れられるハンドリングテクニックを含むバランシングセラピー®と,日本では見落とされがちで向き癖と混同されてしまうことの多い,KISS(Kinematic Imbalance due to Suboccipital Strain)症候群について紹介します。

 私は1997年に開業助産師となり,ベビーマッサージ教室を通じて多くの赤ちゃんの発達に携わってきました。2018年度から「赤ちゃん発達相談室」も開設していますが,来所する赤ちゃんには,頭の歪みだけでなく姿勢運動発達にも歪みを来しているケースが多く見受けられます。この現状の根本的な理由は何なのかを探ろうと文献を読んでいるうちに,「斜頭症」と呼ばれる病的な頭蓋骨変形があることを知り,さらにはその対象となる赤ちゃんのための「リモルディングヘルメット治療」もあることを知りました。現在では,この治療法は斜頭症だけにとどまらず幅広い変形タイプに対応するようです1)

 しかし,私のところに来所する赤ちゃんたちは,この「病的な頭蓋骨変形」とされる骨癒合の問題を抱えてはおらず,いわゆる「向き癖」といわれている頭の変形,つまり赤ちゃんが日常ケアの中で寝かされている姿勢が引き起こす問題である場合がほとんどであることに気付きました。しかしながら同時に,前述した2つ以外の要因も存在し,そのことについては日本ではあまり認知されていないことも理解しました。

連載 続・いのちをつなぐひとたち・8

工藤真由美さん
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肩身の狭い思いはしなくていい。育児・介護と仕事との両立は,今後すべての人の問題になります。

工藤真由美さんは,ワーク・ライフバランス社の創業メンバーとして,企業の働き方改革について,提案やコンサルティングを行っています。

今回は,育児や介護と仕事との両立の仕方について伺いました。

連載 宝物,教えてください・38

着物を着ること 宗 祥子
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 日本女性は第2次世界大戦前までは着物が日常的な衣服でした。不思議なことに日本女性は初めて着物を着る方であっても,本当にどなたも良く似合います。

 着物を着ると,当然ですが帯を締めます。帯を締めることで,必然的に良い姿勢をしなければなりません。良い姿勢をすると肩や背中も緩みます。いわゆる丹田にしっかり力が入り,身体の中心が定まります。昔の女性は,着物を日常的に着ることで身体の中心が自然とできていたのです。

連載 現場が変わる! チームに働きかける母性看護CNSの実践・3

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[事例]

 友田さん(仮名),24歳,初産婦。夫(46歳)とは1年前にSNSで知り合った。もともと実父母との関係性が悪かった友田さんは,次第に実家に帰らなくなった。夫と義母と暮らし4カ月が経過した頃,内科受診時に妊娠を指摘され,クリニックを受診し妊娠22週の診断を受けた。友田さんと会話できるのは夫のみで,意思疎通困難,発達障害疑いのため当院へ紹介となった。初診時に担当した外来助産師から,友田さんと会話ができないため直接対応してほしいと依頼を受け,母性看護専門看護師(以下,CNS)が介入することになった。

連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・47

獨協医科大学 助産学専攻科
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沿革

 獨協医科大学(以下,本学)は,1881年に「獨逸文化による日本文教の興隆」のため発足した獨逸学協会を源流とする。その獨逸学協会は,1883年,獨逸学協会学校(旧制中学)を設立し,1947年「獨協学園」に名称変更すると,翌年,新制の獨協中学校・高等学校を発足した。その後,1964年に獨協学園80周年を記念して獨協大学を埼玉県草加市に開学し,第3次吉田内閣で文部大臣を務めた天野貞祐が初代学長に就任した。

 源流から137年の古い歴史を持つ獨協学園は「学問を通しての人間形成」の教育理念の下,新たに「広く社会一般の人々から信頼される医療人を育成する」ことを掲げ,1973年,本学を栃木県壬生町に開学した。かつてのこの地,下野国の壬生藩は日光街道に面した日光社参の壬生宿と城址を擁し,1840年に藩医齋藤玄昌と蘭学医石崎正達らが人体解剖を行って,彩色解剖図を記録に残した医療の先進的な地でもあった。

連載 りれー随筆・410

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 看護学校に入職し,看護教育に携わる中で,3月を迎えるこの季節が一番好きです。後輩が看護師として社会に羽ばたいていく姿を見ていると,とても誇らしく思う気持ちでいっぱいです。気が付けば,助産師としての経験よりも看護教員の経験の方が長くなりました。今回は,学生と関わる中で思うことを書きたいと思います。

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基本情報

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助産雑誌
73巻3号 (2019年3月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

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