背景:Dupuytren拘縮に対するST法(Silicone tube法)セットは,拘縮索内中央部へのコラゲナーゼ注入を目的とし,シリコンチューブで深度;2,2.2,2.5,2.7,3mmに調整できる.
対象と方法:Dupuytren拘縮の21指にエコー検査で皮膚表面—拘縮索中央間距離を至適注射深度として測定した.
結果:12指が前述5種類のうちの深度となった.9指ではチューブ長が前後する結果となり,拘縮索内への実際注入%は浅いサイズ選択の際は44〜49%,深いサイズ選択の際は53〜67%であった.
まとめ:注入深度が前述の5種類以外となり,チューブ長が前後する際,浅いサイズ選択は拘縮索幅の50%から大きく外れるものでなく,安全に思われた.