Japanese
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誌上シンポジウム 原発巣別転移性骨腫瘍の治療戦略
甲状腺癌骨転移の治療
Treatment for Bone Metastasis of Thyroid Cancer
森岡 秀夫
1
Hideo MORIOKA
1
1国立病院機構東京医療センター整形外科・骨軟部腫瘍センター
1Department of Orthopaedic Surgery, National Hospital Organization Tokyo Medical Center
キーワード:
thyroid cancer
,
甲状腺癌
,
bone metastasis
,
骨転移
,
treatment
,
治療
Keyword:
thyroid cancer
,
甲状腺癌
,
bone metastasis
,
骨転移
,
treatment
,
治療
pp.889-895
発行日 2018年10月25日
Published Date 2018/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201191
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分化型甲状腺癌骨転移は,溶骨性変化を生じるため病的骨折を起こしやすい.骨転移によって失われた骨の支持性回復や脊髄圧迫による麻痺改善を目的とした外科的治療を行うことは他の癌種と同様だが,局所の根治性も念頭に置いた手術計画が望ましい.骨転移を生じた後も,比較的長期の予後が見込まれることがその理由である.131I治療の適応にならない骨転移に対する外科的治療は,甲状腺癌に対して分子標的治療が導入された現在でも有用な選択肢である.したがって,可能であれば局所切除は積極的に行い,骨欠損部を再建する手術を目指すことが重要である.
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