増大号特集 絶対! 整形外科外傷学
5章 リハビリテーション室
切断指再接着後のリハビリテーション
越後 歩
1
,
辻 英樹
2
Ayumu ECHIGO
1
,
Hideki TSUJI
2
1札幌徳洲会病院整形外科外傷センター
2悠仁会羊ヶ丘病院整形外科
1Orthopedic Trauma Center, Sapporo Tokushukai Hospital
2Derpartment of Orthopaedics, Hitsujigaoka Hospital
pp.644-650
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202995
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Point!
●機能的な再接着指は十分な安定性,知覚,関節可動域を有する.このうち安定性と知覚は手術によるところが大きいが,関節可動域は積極的なリハビリテーションによってのみ獲得できる.
●再接着指のリハビリテーションは術後5〜10日を目安に,血行安定後に開始する.Early protective motionを用いて,関節可動域と腱滑走を維持する.
●どのzoneでも伸筋腱の機能維持に注意をはらう.PIP・DIP関節の伸展ラグを防ぐため,伸展ダイナミックスプリントを活用する.
●再接着指に機能障害が残存しても,useful handを獲得することができる.再接着部位より近位の関節機能や非損傷指の機能を維持することが重要である.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年5月末まで)。
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