特集 間質性肺炎診療の今・未来
Ⅲ 間質性肺疾患研究の最前線 iPS細胞を用いた間質性肺炎研究
玉井 浩二
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
キーワード:
iPS細胞
,
疾患モデリング
,
間質性肺炎
,
オルガノイド
,
肺胞上皮細胞
Keyword:
iPS細胞
,
疾患モデリング
,
間質性肺炎
,
オルガノイド
,
肺胞上皮細胞
pp.65-68
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.03_0065-0068
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ヒト肺は生体からの検体採取が難しい臓器であり,遺伝子改変技術の確立していたマウスを用いた研究が呼吸器疾患研究の中心的役割を担ってきたが,近年,ゲノム編集技術の発展に加え,ヒトiPS細胞の技術とオルガノイド培養技術が合わさってヒト生物学の新しい方向性を見い出している。オルガノイドは,主に組織幹細胞を三次元培養によって,凝集,集合させたのち,器官に類似した組織体を自己形成させたものである。器官を模倣したオルガノイドは,遺伝性疾患や感染症などの疾患モデルとして活用され,病態解明や薬剤スクリーニング,精密医療などへの応用が期待されている。「KEY WORDS」iPS細胞,疾患モデリング,間質性肺炎,オルガノイド,肺胞上皮細胞
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