特集 新生児マススクリーニングのこれまでとこれから
Ⅱ.新生児マススクリーニングの対象疾患
ライソゾーム病,ペルオキシゾーム病
小林 正久
1
1東京慈恵会医科大学小児科
キーワード:
拡大新生児スクリーニング
,
ライソゾーム病
,
ペルオキシゾーム病
Keyword:
拡大新生児スクリーニング
,
ライソゾーム病
,
ペルオキシゾーム病
pp.469-474
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001519
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷ライソゾーム病,副腎白質ジストロフィーは,発症前治療が予後改善に大きく寄与することから,新生児スクリーニング(NBS)新規対象疾患として検討されている.
▷米国では,Pompe病,ムコ多糖症I型・II型,乳児型Krabbe病,副腎白質ジストロフィーが新規NBS対象疾患として推奨されている.
▷日本では,Pompe病,ムコ多糖症I型・II型,Fabry病の有償でのNBSが全国的に普及してきており,一部の地域では副腎白質ジストロフィーのNBSを追加して行われている.
▷ライソゾーム病のNBSについては,対象疾患の社会的コンセンサスの形成,陽性例の取り扱いの標準化,診療体制の整備が今後の課題である.

Copyright © 2025, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.