特集 それってほんとにITP?
Ⅲ.ITPに対する薬の使い方
免疫グロブリン大量療法
森 麻希子
1
1埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
キーワード:
新規診断ITP
,
持続性/慢性ITP
,
免疫グロブリン大量療法
,
修正Buchanan出血重症度分類
,
HRQoL
Keyword:
新規診断ITP
,
持続性/慢性ITP
,
免疫グロブリン大量療法
,
修正Buchanan出血重症度分類
,
HRQoL
pp.571-576
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001019
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
SUMMARY
▷小児の新規診断ITPにおけるファーストライン治療には免疫グロブリン大量療法(IVIG)と短期副腎皮質ステロイドがあり,おもに出血重症度が実施を判断する決め手となる.
▷出血の評価には修正Buchananの出血重症度分類が用いられることが多く,粘膜出血がみとめられる際には積極的な治療介入を検討する.
▷IVIGにより短期的に血小板増加に導くことができるが,効果は一過性であるため,持続性/慢性ITPにおいては,血小板数や出血重症度に加え,治療介入がHRQoLの向上につながるかという視点をもち治療介入の判断を行うことが求められる.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.