Japanese
English
特集 水疱症
免疫グロブリン大量療法が奏効したHIV感染症合併水疱性類天疱瘡の1例
Successful treatment of bullous pemphigoid with intravenous immunoglobulin in a HIV-infected patient
植田 麻理子
1
,
竹田 さゆり
1
,
山田 尚人
1
,
椙村 有里子
1
,
滝 笑津子
1
,
嘉陽 織江
1
,
清水 真
1
Mariko UEDA
1
,
Sayuri TAKEDA
1
,
Naoto YAMADA
1
,
Yuriko SUGIMURA
1
,
Etsuko TAKI
1
,
Orie KAYO
1
,
Makoto SHIMIZU
1
1国立病院機構名古屋医療センター,皮膚科(主任:清水 真医長)
キーワード:
HIV感染症
,
水疱性類天疱瘡
,
免疫グロブリン大量療法
Keyword:
HIV感染症
,
水疱性類天疱瘡
,
免疫グロブリン大量療法
pp.33-36
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003042
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67歳,男性。8年前に後天性免疫不全症候群の診断を受け,抗レトロウイルス療法を開始,現在HIVコントロールは良好である。初診1カ月前より全身の瘙痒感と紅斑が出現したため当科を紹介受診した。初診時,顔面,体幹,四肢に大小不同の浮腫性紅斑と緊満性水疱を認め,採血にて抗BP180抗体は343U/mlと高値を示した。また病理組織学検査では表皮基底層に好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,水疱性類天疱瘡と診断した。プレドニゾロン30mg/日を投与開始したが皮膚症状の改善に乏しく,免疫グロブリン大量療法を施行したところ症状の改善を認めた。免疫グロブリン大量療法はHIV感染症を合併した水疱性類天疱瘡の治療において選択肢のひとつになると考えられた。
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